きらきら日記

ワクワクする雑誌のようなブログにしたい

会社での気配りにうんざり?名作『pink』の勧め

こんにちは、きららです。

 

社会人の皆さん、仕事をしていて気配りすることに疲れた経験は有りませんか?

新社会人の皆さんは、そろそろ『上を立てる』ことの重要性に気づき、社会で生きぬくことの辛さを目の当たりにすることでしょう。

ガチガチの体育会系の環境で生きて来た人にとっては、当たり前ですんなり受け入れられるかもしれません。

しかし、ゆるい上下関係の中でしか生きてこなかった私は、会社での『気配りしなさい地獄』に絶望し、神経をすり減らしたものです。

 

飲み会一つとっても、沢山愚痴はあります。

幹事面倒だな。ビールは自分のタイミングで注げばいいじゃん。注文くらい自分でしてよ!話合わせるの億劫。二次会に行かずに家に帰りたい。カラオケに若者を連れて生きたいのは何故?盛り上げなきゃいけないの大変。選曲も気を使う。え、三次会とか嘘でしょ?まだ木曜日なのに!

 

…と、こんな思いをしたことはありませんか。

厄介なのは、少しでも気配りを怠ると陰口を叩かれること。おじさん達は意外とネチネチしています。

 

私は人とのコミュニケーションに神経をすり減らすことが嫌だったので、その機会が少なそうな技術職を選択しました。

しかし、対『モノ』ではなく、対『ヒト』について、沢山考えなければいけないという現実。

社内は勿論のこと、社外での人間関係も沢山気を使わなければいけない。ごますり職人が出世していく。

 

おじさん達に気に入られるために会社に入ったんじゃない!こんなのキャバクラとかで働くのと変わらないじゃん!と、会社、いや社会に幻滅していました。

 

そんな私にとって衝撃的だったのがこの言葉。

 

全ての仕事は売春である

(by ジャン=リュック・ゴダール

 

そしてその思考に基づき描かれた『pink』(岡崎京子著)

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ヘルタースケルター』の著者の漫画なら面白そう。表紙のファッションもおしゃれと軽い気持ちで手に取りました。

 

内容は以下の通り。
ふだんはフツーOLユミちゃんは、密かに自宅でワニを飼い、そのエサ代のため、 自分の好きなものを我慢しないために夜はホテトル嬢をしている。
そこに作家を志しながら継母の愛人をしているハルヲ、義理の妹ケイコ、 決して相容れない継母がからんで物語は進む。
リアルなセックス描写を交えながら、お金とは? 本当の愛とは? を描いた作品。  (Amazonより)

 

この漫画、とても引き込まれます。何と言ってもユミちゃんが魅力的で、とても共感できる。

お洋服、ワニのエサ、豪華な食事など、沢山の出費を賄うためにお客をとり、セックスをする。

 

なぜ働くのか?という質問には、多様な答えがあると思いますが、私はずばりこう答えます。

「遊ぶ金欲しさ」

何だか高校生のひったくり犯のような言葉ですが、実はこう思ってる人、意外と多いのでは。

こういう人はきっとユミちゃんに共感できます。

 

では、お金を稼ぐ上で大切なことは?

これはやはり、人に気に入られることだと思います。

ホテトル嬢などの夜のお仕事はいわずもがな。

営業職なども分かりやすいですよね。BtoCでもBtoBでも、対『人』のビジネスです。

技術職もそう。一見対『モノ』ですが、周囲の人に好かれなければ、自分の意見も通らず、技術も教えて貰えず、成長できず評価もされません。

 

売春とは自分の身体を商売にし金銭を得ることですが、その本質や大切なことはどんな仕事でも変わらないのかと。

 

著者は『全ての仕事は売春であり、愛である』とまとめています。愛というものは、楽しく幸福なものだけではなく辛さや痛みも伴うもの。

 

仕事で気配りにうんざりし、こんなことをするために社会人になったんじゃない!とモヤモヤしている貴方。

マンガは文学になったとまで評された傑作『pink』を読んでみてください。

次回の飲み会のビール注ぎ、今までよりも丁寧にできるかもしれません。